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17- I- 0006 201 7 年 4 月 2 6 日
株式会社日本格付研究所(J C R)は、以下のとおり信用格付の結果を公表します。
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共和国
(証券コード:−)【据置】
外貨建長期発行体格付 AAA 格付の見通し 安定的 自国通貨建長期発行体格付 AAA 格付の見通し 安定的 ■ 格付事由
(1) 格付は、高度に発展した経済、健全な政策運営の実績と構造改革に対する強いコミットメント、政府の 潤沢な金融資産保有などによるストレスへのバッファーを評価している。情報通信機器産業等の再編や ロシアの景気悪化に伴う下押し圧力が緩和し、経済は緩やかに成長を続けている。歳出抑制策の効果も あり、財政健全化も進んできている。輸出産業の縮小や高齢化といった構造的要因により経済成長は制 約されているものの、政府は競争力の改善や経済成長の促進、財政の持続可能性確保に向けた構造改革 を着実に進めている。以上を踏まえ、格付を据え置き、見通しを安定的とした。
(2) 人口約 550 万人と経済規模は小さいが、世界トップレベルの教育水準を有する高所得国である。一人当 たりGDP(購買力平価)は 4 万米ドルを超える。07 年以降、ノキアに代表される情報通信機器産業が急 速に衰退、製紙等伝統産業も生産拠点の国外移転などを背景に縮小し、景気低迷が続いてきた。しかし、 実質 GDP 成長率は 15 年に 4 年ぶりのプラスに転じ、16 年には 1.4%へ高まった。個人消費や住宅投資が 成長を牽引している。輸出産業も回復の兆しを見せており、特に紙・パルプ産業では国外の需要増を受 け大規模な設備投資が計画されている。16 年には政府と労組が C ompetitiveness Pact に合意し、競争力改 善に向けた改革も大きく前進した。これは、年間労働時間の延長、社会保障負担の企業から個人への移 転、公務員の休暇手当削減や昇給の凍結を通じ、17∼19 年に単位労働コストの 4%削減を目指すもので ある。J C R はこうした政策が輸出産業の活性化や成長力の引き上げにつながるか注目していく。16 年時 点で経常収支の赤字は GDP 比 1%以下にとどまり、対外純債権国ポジションも維持されている。 (3) 経済の停滞や高齢化進展に伴い社会保障費が増加する中、政府は広範な歳出抑制策を通じた財政赤字の
削減と包括的な構造改革に取り組んでいる。景気の回復もあり一般政府財政赤字/ GDP 比は 15 年の 2. 7% から16 年に1. 9%へ縮小、16 年末の一般政府債務/ GDP比は63.6%と前年からわずかに低下した。政府 債務水準はこの 10年で大きく上昇しているものの、J C R が A A A を付与しているソブリンの中では依然 低い。年金基金の資産蓄積により、一般政府部門のネットポジションは GDP比 50%超(E U 内で最大) の資産超過となっている。構造改革面では、17 年に定年の引き上げを含む年金改革が発効したほか、医 療・社会サービスや労働市場の改革も進められている。主要政党や労組等が課題を認識し、これらの改 革に強くコミットしている。コンセンサスに基づく政策形成が政策の一貫性と改革の着実な進展を支え ている。
(4) 銀行部門は良好な財務状況を維持している。08 年以降、低金利環境下で名目 GDP を大きく上回る住宅価 格の上昇や家計債務の増加がみられた。近年は、過剰な家計債務を抑制し、信用拡大と不動産価格上昇 の悪循環を防ぐため、マクロプルーデンス規制が強化されている。同国では北欧の金融グループ傘下の 銀行が高いシェアを占めるが、17 年初に最大手のノルデア銀行がスウェーデン Nordea Group の子会社か ら支店に転換され、E C B の規制監督の枠組みから外れた。これにより、銀行システムが他の北欧諸国の 経済金融情勢に影響を受けやすくなる可能性がある。
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■ 格付対象
発行体:フィンランド共和国(Republic of F inland) 【据置】
対象 格付 見通し
外貨建長期発行体格付 AAA 安定的
自国通貨建長期発行体格付 AAA 安定的
格付提供方針に基づくその他開示事項
1. 信用格付を付与した年月日:2017 年 4 月 24 日
2. 信用格付の付与について代表して責任を有する者:増田 篤
主任格付アナリスト:増田 篤
3. 評価の前提・等級基準:
評価の前提および等級基準は、J C R のホームページ(http:/ / www. jcr. co. jp/ )の「格付関連情報」に「信用格付の
種類と記号の定義」(2014 年 1 月 6 日)として掲載している。
4. 信用格付の付与にかかる方法の概要:
本件信用格付の付与にかかる方法の概要は、J C R のホームページ(http:/ / www. jcr. co. jp/ )の「格付関連情報」に、
「ソブリン・準ソブリンの信用格付方法」(2014 年 11 月 7 日)として掲載している。
5. 格付関係者:
(発行体・債務者等) フィンランド共和国(Republic of F inland)
6. 本件信用格付の前提・意義・限界:
本件信用格付は、格付対象となる債務について約定通り履行される確実性の程度を等級をもって示すものである。
本件信用格付は、債務履行の確実性の程度に関しての J C R の現時点での総合的な意見の表明であり、当該確実性
の程度を完全に表示しているものではない。また、本件信用格付は、デフォルト率や損失の程度を予想するもので
はない。本件信用格付の評価の対象には、価格変動リスクや市場流動性リスクなど、債務履行の確実性の程度以外
の事項は含まれない。
本件信用格付は、格付対象の発行体の業績、規制などを含む業界環境などの変化に伴い見直され、変動する。ま
た、本件信用格付の付与にあたり利用した情報は、J C R が格付対象の発行体および正確で信頼すべき情報源から入
手したものであるが、当該情報には、人為的、機械的またはその他の理由により誤りが存在する可能性がある。
7. 本件信用格付に利用した主要な情報の概要および提供者:
・ 格付関係者が提供した経済・財政運営方針などに関する資料および説明
・ 経済・財政動向などに関し中立的な機関が公表した統計・報告
8. 利用した主要な情報の品質を確保するために講じられた措置の概要:
J C R は、信用格付の審査の基礎をなす情報の品質確保についての方針を定めている。本件信用格付においては、
発行体もしくは中立的な機関による対外公表、または担当格付アナリストによる検証など、当該方針が求める要件
を満たした情報を、審査の基礎をなす情報として利用した。
9. 非依頼格付について:
本件信用格付は格付関係者からの依頼に基づかない信用格付である。国に対する信用格付である場合を除き、依
頼に基づく格付と区別するため格付記号の後に「p」を表示している。格付関係者からは、信用評価に重要な影響を及
ぼす非公表情報を入手している。
10.J C R に対して直近 1 年以内に講じられた監督上の措置:なし
■留意事項
本文書に記載された情報は、J C Rが、発行体および正確で信頼すべき情報源から入手したものです。ただし、当該情報には、人為的、機械的、また
はその他の事由による誤りが存在する可能性があります。したがって、J C Rは、明示的であると黙示的であるとを問わず、当該情報の正確性、結果、
的確性、適時性、完全性、市場性、特定の目的への適合性について、一切表明保証するものではなく、また、J C Rは、当該情報の誤り、遺漏、また
は当該情報を使用した結果について、一切責任を負いません。J C R は、いかなる状況においても、当該情報のあらゆる使用から生じうる、機会損失、
金銭的損失を含むあらゆる種類の、特別損害、間接損害、付随的損害、派生的損害について、契約責任、不法行為責任、無過失責任その他責任原因
のいかんを問わず、また、当該損害が予見可能であると予見不可能であるとを問わず、一切責任を負いません。また、J C Rの格付は意見の表明であ
って、事実の表明ではなく、信用リスクの判断や個別の債券、コマーシャルペーパー等の購入、売却、保有の意思決定に関して何らの推奨をするも
のでもありません。J C Rの格付は、情報の変更、情報の不足その他の事由により変更、中断、または撤回されることがあります。格付は原則として
発行体より手数料をいただいて行っております。J C Rの格付データを含め、本文書に係る一切の権利は、J C Rが保有しています。J C Rの格付データ
を含め、本文書の一部または全部を問わず、J C R に無断で複製、翻案、改変等をすることは禁じられています。
■NR S R O 登録状況
J C R は、米国証券取引委員会の定める NRSRO(Nationally Recognized Statistical Rating Organization)の 5 つの信用格付クラスのうち、以下の 4 クラス
に登録しています。(1)金融機関、ブローカー・ディーラー、(2)保険会社、(3)一般事業法人、(4)政府・地方自治体。米国証券取引委員会規則 17g- 7(a)
項に基づく開示の対象となる場合、当該開示は J C R のホームページ(http: / / www.jcr. co. jp/ en/ )に掲載されるニュースリリースに添付しています。
■ 本件に関するお問い合わせ先